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2024.05.08 12:30

米国金利「6月は据え置き」の予想多数、カギを握るのは「失業率」

安井克至

Chen Mengtong/China News Service/VCG via Getty Images

債券の先物市場の動向によると、市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)が6月12日の次回会合で金利を据え置くと予想しているようだ。

米国政府の報告書によると今年1月から3月までディスインフレーションの進行状況にはほぼ動きがなく、そのことからも金利の据え置きの可能性は高いと見られている。しかし、FOMCの開催までにいくつかの経済データの発表が控えており、それにより状況が変わる可能性もある。

現在でも、米連邦準備制度理事会(FRB)は2024年に1回から3回の利下げを行うと予想されている。これは、インフレ率がFRBの目標である2%に近づくか、雇用市場が軟化する可能性があるためだ。

金利動向を左右する経済データ

いまのFOMCは特に経済データに敏感だ。次回、米国時間5月15日に発表される4月の消費者物価指数(CPI)は特に注目を集めている。

市場の予想では、CPIは前月比0.4%上昇し、食品とエネルギーを除いたインフレ率は0.3%程度になるとの見方が多い。この予想が的中すれば、FOMCの政策決定者たちは利下げに足踏みすることになるだろう。

しかし、もっと先のことを考えると、次回会合が予定されている当日の朝に発表される5月のCPIが、より明るい材料になるかもしれない。現在のところ、5月の総合インフレ率は低下すると予測されている。これは、今月に入って資源価格が低下していることが一因だ。
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翻訳=江津拓哉

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